お客さんのハートを射止めるザイオンス効果(単純接触効果)

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

人間関係ではコミュニケーションが重要です。

これはもちろんビジネスでも同様で、お客さんとのコミュニケーションや信頼関係の構築が成功の大きなガキとなります。

今日は固い人の心を溶かし信頼を勝ち取る、ザイオンス効果(単純接触効果)についてお話します。

 

いつも見ている当たり前状況

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

テレビでソフトバンクのコマーシャルが流れています。

白い犬がお父さんの設定ですが、そこにはあえて触れない妙な空気感を持ったシリーズです。

 

このシリーズは、2007年6月から放送されており、いまでも続いているのです。

 

次々に新しいバージョンが流れ、視聴者も「また新しいバージョンだ」や「おもしろいな」などの感想を持っている方もいるかと思います。

 

しかしよく考えると犬だけがお父さんという設定で、内容もあれだけぶっ飛んでいるコマーシャルです。

2007年当初は「何で犬なんだろう?」と非常に違和感を感じていたはずです。

しかし今では自然に受け入れられ、愛くるしさすら感じているようになっています。

 

 

ザイオンス効果(単純接触効果)

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

アメリカのロバート・ザイオンスによって提唱された心理学用語で、日本語では単純接触効果と呼ばれています。

 

人間はものや人に繰り返し接触することにより、それに対しての好感が上がっていくという心理的要素のことを言います。

 

重要なのは『繰り返し』であることです。

接触時間を増やすよりも接触回数を増やす方が効果的であるというのです。

例えば丸1日一緒にいた人よりも、1日1時間、1週間計7回接触する方に好意を持つということになるのです。

 

あえて『接触』と言ったのは必ずしも『会う』ということに限定されるわけではないからです。

例えば、初対面の人に会ったときは誰でも警戒心がありますが、電話をしたり、メール、LINEなどで頻繁に『接触』をしていると警戒心がとけ、場合によっては好意を抱くということも少なくありません。

 

 

ビジネスに活かすザイオンス効果(単純接触効果)

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

相手に好意を抱いてもらうということをビジネスに活かせば大きな武器となります。

実際に多様な形で活用されている例をご紹介します。

 

テレビコマーシャル

先ほどのソフトバンクの白い犬のコマーシャルがまさにそれです。

繰り返し見ることにより、違和感もなくなり好意的にすら見ています。

 

営業マン

実は、『足で稼ぐ』『とにかく人と会う』というような昔ながらの営業スタイルにもザイオンス効果(単純接触効果)が隠れています。

保険の営業マンなどがよくやっていますが、「来年度のカレンダーができました~」などと、いろいろな理由をつけて顔を出すことは、接触頻度が上がります。

何か売りたいときだけ訪問をしてセールスの話しかしない人よりも好感度が上がるはずです。

 

暑中見舞いや年賀状

暑中見舞いや年賀状などで季節ごとに接触を持つ方法です。

お客さんに「忘れられない」「思い出してもらう」という意図もありますが、これによって定期的な接触頻度が見込めます。

 

お中元やお歳暮

暑中見舞いや年賀状などの意味合いとほぼ同じだと考えて良いでしょう。

「忘れられない」「思い出してもらう」という意図です。

 

ダイレクトメール

定期的に届く主にセールスなどのお知らせです。

これも年賀状などと同じ効果が見込めますが、セールスや宣伝の要素が強くなります。

 

小規模事業者が絶対に取り入れるべきザイオンス効果(単純接触効果)

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

先生業のような個人または小規模事業者は基本的にテレビコマーシャルなどを流すのは現実的ではありません。

同じく営業会社のように、客先に足蹴く通う営業マンをたくさん抱えることも難しいでしょう。

あなた自身が1人で客先に顔を出すというのも限界があります。

 

そこで先生業のような個人または小規模事業者でザイアンス効果を狙うために効果的なのは

  • ブログ
  • メール
  • Facebook、Twitterなどのソーシャルメディア

です。

 

それぞれの方法は別記事で書いていますので割愛しますが、これらを組み合わせることによって、お客さんとの接触頻度を格段に上げることができます。

 

例えば1カ月30日のうち、

  • メールマガジンを15回発行し送信
  • お客さんがブログを5回見に来てくれる
  • Facebookは毎日何気なく見るので30回見ている

とすると、1カ月で50回の接触頻度があるのです!

 

どんなに気合の入った営業マンでも1カ月に50回に訪問は難しいですし、電話でも無理でしょう。

しかしそれが可能になってしまうのです。

 

しかも、ほぼ無料です。

 

これは絶対に意識して行うべきなのです。

 

 

ザイオンス効果(単純接触効果)を意識するタイミング

ザイオンス効果(単純接触効果)

 

1日1時間、毎日嫌いな人が訪ねて来るとしたらどうでしょうか?

憂鬱で嫌になりますね。

ザイオンス効果(単純接触効果)の基本は、好き嫌いの感情が芽生える前の段階で有効だということです。

 

その段階で効果的に使うことによって、好きになってもらうことはできますが、嫌いになってしまったものをひっくり返すということには効果的ではありません。

 

つまり、ブログやメルマガ、ソーシャルメディアも「こちらが言いたいこと」ではなく「読み手が喜ぶ情報を流す」という基本は変わらないということを忘れてはいけません。

 

とはいえ、しっかりと行えば先生業のような個人または小規模事業者でも効果の出やすい方法なのです。

さまざまな形でお客さんとの接触頻度を増やすという方法をあなたも考えてみてください。

 

まとめ

まとめ

 

繰り返し接触することにより、それに対しての好感が上がっていくという心理的要素のことをザイオンス効果(単純接触効果)と言います。

お客さんに長時間接するよりも、短時間でも複数回の接点を持つほうが好感や信頼が増していきます。

そしてこれはブログやメール、SNSなどで接してもらうことによっても同様の効果を得られるのです。

 

ザイオンス効果(単純接触効果)とブログやメールなどを組み合わせることによって、大変効果的に効率的にお客さんの信頼を勝ち取ることが可能になるのです。

 

ぜひ、あなたのビジネスにも意識して取り入れていきましょう!

またお越しください

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