あえてレッドオーシャンを選ぶとという戦略

レッドオーシャン 戦略

 

「○○をやっている人っていないから、やれば絶対に繁盛すると思うんだよね~」

経営者は常に新しいアイデア、ビジネスになる形にアンテナを張り巡らせている方が多く、このような声をよく聞きます。

レッドオーシャンとブルーオーシャンという考え方があります。

レッドオーシャンはすでに競争の激しい市場。

対してブルーオーシャンはまだまだ未開の市場です。

上記の経営者はブルーオーシャンを見つけてそこで商売をすれば独占的な商売ができるという意味でこのような話をしているのです。

 

戦略としてのブルーオーシャンとレッドオーシャン

戦略

 

“まだ世の中にない便利なものを作って提供すれば売れる”

確かにその通りです。

 

現在、私たちの身近にあるものの全ては、だれかが0から考えて作り上げたものです。

 

今となっては当たり前であるものも、作られた当時は画期的であったはずです。

つまり、ブルーオーシャンの状態でした。

 

その画期的なものを、他の誰も販売していない状況の中で売り出せば独占的な商売となります。

 

対してレッドオーシャンではライバルがお客さんを巡ってひしめき合っています。

 

時代の流れによって変化していますが、いつの時代にも市場にはブルーオーシャンとレッドオーシャンがあります。

 

 

そこであなたは戦略的にブルーオーシャンとレッドオーシャンのどちらを選んで戦うのか?

という決断をする必要があるのです。

 

戦略的にレッドオーシャンではなく、ブルーオーシャンを狙うべき?

 

「そんなの競争相手の多いレッドオーシャンではなく、独占できるブルーオーシャンに決まっているだろう!」

という声が聞こえてきそうですね。

 

確かに戦略的にブルーオーシャンを狙ってそこでビジネスを成功させることができれば、しばらくはあなたが独占的にビジネスを展開することができるでしょう。

また後発のライバルに対して前もっていくつかの対応策をとることも可能です。

そして、ライバルが来たとしてもあなたがその業界のリーディングカンパニー的なポジションを取ることも不可能ではありません。

 

しかし戦略的にブルーオーシャンを選択するということのデメリットも理解する必要があります。

 

戦略的にブルーオーシャンを狙う場合のデメリット

デメリット

 

競争相手のいない市場で独占的に戦いたいですよね?

経営者であればほとんどの人がそう考えているはずです。

 

ブルーオーシャン市場を見つけるのが難しい

しかしその多くの経営者たちが血眼になって探して見つかっていないブルーオーシャンを見つけるはとっても困難です。

 

簡単に見つかるものであれば、どこかの経営者がすでにやっているはずです。

 

今までなかった商品を作るのが難しい

そして運よくブルーオーシャンの市場を見つけたとします。

そしたらそれに対する商品やサービスを作り上げなくてはいけません。

 

その商品やサービスは基本的に今までになかったものです。

作り上げるのに試行錯誤や失敗を繰り返して行くため、膨大な時間と手間とお金がかかる場合が多くあります。

 

知られていないものを売るのが難しい

根気よくブルーオーシャンの市場を探し見つけることができました。

時間と手間とお金をかけて、それに見合った商品やサービスも作り上げました。

 

次はそれを買ってもらわなくてはいけません。

今までになかった画期的なものはお客さんの知識にはないものです。

 

それを知ってもらって、良さを納得してもらって購入してもらう必要があるのです。

世の中にある画期的であった商品も最初は色眼鏡で見られ反発されていたものを徐々に浸透させて、現在の形になっていったものが多くあります。

 

例えばカップヌードル。

世界的に有名な商品も、発売当初は問屋や流通業者にその価値が理解されずに全く売れませんでした。

 

これだけ浸透するまで、いやそこまでいかなくても世間に認知されるまでにどれくらいの時間とお金と手間がかかるのでしょうか?

 

 

事実、せっかくよいものを作り上げたものの、お客さんの理解が得られずに消えていった数多くの商品やサービスがあることも知らなくてはいけません。

 

小規模事業者には向かない場合が多い

向かない

 

このようにブルーオーシャンの市場を狙っていく場合、大きく時間と手間とお金がかかるのが普通です。

 

これには大きな企業体力が必要です。

 

大企業はそのためにプロジェクトチームを作り、期間と予算をかけて開発し、広告を打って世に知らしめていくという流れを取ります。

 

これを体力の少ない小規模の事業者が行うと、

  • ブルーオーシャンの市場を探す
  • 商品やサービスの開発
  • 市場に向けての周知と販売

このどこかで大きな壁にぶつかる可能性がとても高くなります。

 

あえてレッドオーシャンの市場を狙う

レッドオーシャン

 

 

このような状況から、小規模でビジネスをしているあなたには初めからブルーオーシャンの市場を狙う戦略というのはあまりおススメしません。

 

おススメは戦略的にレッドオーシャンの市場を狙うやり方です。

「レッドオーシャンってライバルが多くて厳しいじゃないか?!」

 

確かにそうです。

 

しかしライバルが多いということは、既にそこに【確実に】需要があるということです。

この段階で、ブルーオーシャンの市場の場合のように市場を探す手間はなくなります。

 

ポイントはレッドオーシャンの市場の中にブルーオーシャンを作り出してそこの席を確保するという戦略をとることです。

 

どういうことか?

 

レッドオーシャンの市場の中であなたのオリジナルの価値観をプラスして販売をするのです。

 

例えば

  • 整体師とお客さんの体にピッタリ合う靴を作る資格を組み合わせて他店と違う健康維持を促す
  • 企業コンサルタントに占いや算命学などを組み合わせる
  • 美容室とネイルサロンを同時にできるお店など、1度の来店で複数のサービスを同時に受けられる形にする

など。

または

  • 家事に疲れた主婦専門の整体師
  • ○○業限定のコンサルタント
  • 水商売の方限定の美容室

のような小さなブルーオーシャンを戦略的に作ることが可能です。

 

繰り返しになりますが、レッドオーシャンの中には確実に需要はあるのです。

そこでレッドオーシャンの市場の中に戦略的に先のような小さなブルーオーシャンを作り上げることによって一定数のお客さんを捕まえることが可能になるのです。

 

小規模なビジネスではレッドオーシャンの市場の中に小さなブルーオーシャンを作る戦略を立てる

レッドオーシャン 戦略

 

 

あなたがブルーオーシャンの市場で戦って勝てる勝算があるのであればぜひそちらで戦ってください。

独占的な市場を獲得し、市場のリーダー的立ち位置で活躍することを心より期待します。

 

しかしもしそこまでの確信がないのであれば、レッドオーシャンの市場の中に小さなブルーオーシャンを作る戦略を取ることをおススメします。

その後に企業体力がついた後にブルーオーシャンの市場に挑むのという選択が可能になります。

 

まとめ

まとめ

 

やはりビジネスは人のいるところで営業しなくてはいけません。

あなたにとても大きな知名度と大きな予算と素晴らしいアイデアがあれば別ですが、お店を無人島にオープンしてそこにお客さんを呼ぶという形は魅力的ではあるもののとても困難です。

 

自分自身がブルーオーシャンの市場を狙うのか、あえてレッドオーシャンの市場を狙うのかの戦略をしっかり考えてみてください。

またお越しください

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