経営者の大きな悩みや不安の一つに、財務があります。
しかし、お金がたくさんあったからといってその悩みや不安は解消されるとは限りません。
今回は、財務・お金に関する不安や悩みについてお伝えします。
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儲かっていても財務・お金の不安を抱えている
あなたの会社の売上は毎月安定していますか?
または毎月伸びていますか?
それとも赤字が続いていますか?
良いときもあれば、悪いときもありますか?
「今月の売り上げはどうだろうか?」
「今月はなんとかなったけど、来月は大丈夫か?」
こんなことを考えている方もいるかと思います。
しかし、多くの経営者の方とお話させていただくと分かるのですが、外部から見て売上が上がっている会社の社長さんでも、財務の不安を常に抱えているようです。
財務に関する不安の原因は何か?
儲かっているのに、財務に関する不安を持っている経営者。
もちろん「お金が足りない!」というような切羽詰まった感覚ではありません。
しかし、ずーっとモヤモヤと不安が続いています。
これは経営者である限り、永遠に続くのでしょうか?
不安の原因は、やはりお金です。
しかし、売上はあります。
つまり、【お金の量】はあるのです。
では、何の不安なのでしょうか?
それは
先の見えないことに対しての不安なのです。
確かに今は売上が上がっています。
しかし、
- 来年は分からない。
- この勢いがいつまで続くか分からない。
- この事業体形でいつまで続けられるか分からない。
というような、先が見えないことによる不安であることが多いのです。
売上が良いときも悪いときもある財務の不安
多くの会社が
売上が良いときもあれば、悪いときもある
のではないでしょうか?
売上が良ければ喜び、悪いときには落ち込む。
そして何とか良くしようとがんばるの繰り返し。
つまりいつも、「良いかな?」「悪いかな?」とずーっと考えざるを得ないのです。
だから、ずーっと不安が止まらないのです。
「じゃあ、とにかく毎回売り上げが上げろってことか?」
「そんなんこと、できるのであればやってるわ!」
いえいえ、売上が下がったとしても、そこまで不安を感じない経営者もいるのです。
計画通りならば財務の不安はない
売上が下がったとしても財務の不安がない場合もあります。
例えばこんな場合はどうでしょうか?
4ヶ月連続で売上が目標値を超えました。
しかし、5ヶ月目で10%落ちました。
通常は「4ヶ月は調子よかったけど、5ヶ月目で落ちた。ヤバいな」と考えるはずです。
しかし、それも含めて全て計画通りだったらどうでしょうか?
例えば、5ヶ月目にプロモーション活動に力を入れる。
広告費などがかかるのと同時に、普段より営業活動ができませんでした。
だから、売上が下がることを想定済みだったとしたら、必要以上に不安になることはないはずです。
もちろんその後に売上が上がることも想定済みです。
つまり、売上が下がったから・上がらないから財務の不安があるというわけではないのです。
先が見えないことが財務不安の原因になっているのです。
運まかせだと財務の不安は消えない
先が見えなくて財務の不安を抱える。
これは、売上が運まかせになっているからです。
売上が上がるか、上がらないかは分からない。
そうではなく、自らでコントロールするのです。
売上を運任せにしないでください。
場当たり的な経営スタイルの場合は、売上は営業マン次第、お客さん次第。
今月ダメなら来月こそ・・・
こんなことを繰り返します。
だから出てくる言葉は「何とかしろ!」というような具体性のないものになってしまうのです。
マーケティングで財務の不安をコントロールする
では、どうやって財務の不安をなくすために売上をコントロールするのでしょうか?
マーケティングを使いコントロールをしましょう。
今月の売上は○○○万円必要
↓
客数、客単価、購入頻度から何人のお客さんに購入してもらうか割り出す。
↓
○○人に購入してもらうには、反響率が○○%だから○○人に声をかける。
↓
○○人に声をかける方法は、○○と○○と○○。
↓
○○日までに完了。
ざっと大枠ですが、このように、計画が立てることができます。
これであれば、あえて売上を抑えることすらできるのです。
そして、計画を立てることができれば何より財務の不安が少なくなります。
先の見えない不安、財務の不安を抱えていると、会社の新たな展開や柔軟性にも支障をきたします。
計画を立て、それを実行できる組織作りをしていきましょう。
まとめ
経営と財務は切っても切り離せない関係です。
お金がないと不安になり、その不安を解消しようとがんばって仕事をする。
結果、お金は増えた。
でも、財務に関する不安は消えない・・・・。
こんな経営者はとてもたくさんいます。
財務の不安は、儲かっているか儲かっていないかよりも先の計画や予想が見えているかに依存します。
その計画を立てるために有効なのがマーケティングなのです。
もし財務の不安を抱えてるのであれば、しっかりと先の計画や予想を立てる形を作ることに力を注いだ方が良いかもしれません。