最近、『この先、なくなる仕事』のようなことに関心が高まっています。
主にAIの出現によって現在人が行っている仕事が取って代わられるということです。
しかし、AIが発達する以前から、歴史の中では多くの仕事がなくなってきました。
では、その原因はなんなのでしょうか?
今回はあなたの仕事がなくなる可能性を作る外的要因について考えてみます。
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時代と共になくなったもの
昔、「ザ・ベストテン」という番組がありました。
毎週ヒット曲を視聴者のハガキによるランキング形式で発表していました。
当時の少年少女は、アイドルのヒット曲を録音しようと、『ラジカセ』に『カセットテープ』をセットしテレビに近づけ、曲が始まると同時に録音ボタンを押して録音をするのです。
しかし、その間に周囲で物音がするとそれまで録音されてしまうのです。
こんなことをしていました。
・・・今では高音質の音楽をダウンロードしてiPhoneに保存でしょうか?
もはやラジカセもカセットテープもほとんど見かけなくなりました。
外的要因と共に変わる仕事となくなる仕事
仕事は需要があって成り立ちます。
需要がなくなれば自ずとその仕事もなくなるわけです。
状況や環境、時代などの『外的要因』が変わり生まれる仕事があります。
反面、『外的要因』が変わったことによってなくなる仕事もあるのです。
先ほどのカセットテープもそうです。
また、石炭産業なども当てはまります。
(もちろん両方とも完全になくなったわけではありません)
では、どのような外的要因が仕事の変化に結びつくのでしょうか?
あなたの仕事がなくなる可能性を生み出す3つの要因
仕事がなくなるような大きな変化をもたらす外的要因は大きく分けて3つあります。
1.新しい技術が開発される
上記のカセットテープと同じパターンです。
新しい技術が導入されると便利になります。
しかし反面、必要なくなる作業や道具が出てきます。
結果、なくなる仕事も生まれてきます。
例えばデジカメが普及し、取った写真をすぐに見ることが可能になりました。
さらに必要であればコンビニで自分で簡単にプリントすることもできます。
そのため、フィルムや現像屋さんの需要が少なくなくなっていきました。
また最近では、誰でも簡単にホームページを作成できるようになってきました。
その結果、『ホームページ制作だけ』の仕事は少なくなってきています。
2.需要と供給のバランスが崩れる
単純な算数ですが、100人のお客さんに対して供給元が10社であれば1社あたりのお客さんは10人。
供給元が20社であれば、お客さんは半分の5人になってしまいます。
- 需要が減る
- 供給が増える
- その両方が同時に起こる
これらによってもその仕事を維持するのは困難になっていきます。
歯医者さん数は、全国のコンビニの1.5倍にもなります。
その数は毎年増え続け、1990年の7万4000人から、2014年には10万4000人に増加しています。
この流れはまだ続くと思われます。
しかし人口は反対に減少が進んでいきます。
当然、今のままでは歯科医が患者さんを確保するのは難しくなっていくのです。
3.お客さんの行動の変化
お客さんが商品やサービスを購入する過程の変化も仕事がなくなるということに大きな影響を及ぼします。
例えば昔はテレビを購入するとした場合、
近所や商店街の顔見知りの電気屋さんで購入→軽トラックなどで配達してもらう。
このような形が普通でした。
そこに家電量販店が登場してきました。
お客さん近所や商店街の顔見知りの電気屋さんではなく家電量販店に行き、たくさんの品ぞろえの中から格安価格で購入するように変化してきました。
この場合、結果としていわゆる街の電気屋さんの仕事がなくなるということになっていきました。
さらに現在では、ネットを使い最安値が瞬時に分かります。
同時に店員さんの意見よりも購入者のレビューを頼りに商品選択が行われるようになってきました。
インターネットの影響はすさまじく、お客さんはほとんど全ての消費活動の際の選択において、インターネットから情報を得て行動をとるように行動が変化してきました。
外的要因に対応できない仕事はなくなる
冒頭に話したカセットテープ。
探せばまだ売られています。
他にもVHSやレコード針も販売はされています。
今もそれを求める一部のお客さんから支持を得ているのです。
しかし、以前とは違う販売方法・価値となっているのは間違いありません。
世の中が変化を求める以上、あなたの周りの外的要因も必ず変化していきます。
そんなとき、どのような変化をし付加価値を付けて生き残っていくのか?
どのような方向に舵を切っていくのか?
そんなことも考える必要があります。
まとめ
あなたの仕事がなくなる可能性を生み出す3つの外的要因は
- 新しい技術が開発される
- 需要と供給のバランスが崩れる
- お客さんの行動の変化
です。
外的要因は個人の力で変えることはできません。
当然、時代に沿ってなくなる仕事は必ず生まれていきます。
重要なのは、外的要因にあらがうのではなく対応できるように変化をしていくことです。