以前にリピート率がいかに経営の安定に大切かのお話をしました。
しかし、既存のお客さんにリピートをしてもらうことは、新規のお客さんを獲得するよりは難易度は低いとはいえ、決して簡単ではありません。
そこには創意工夫と知識が必要です。
Contents
リピート率を上げる方法10選
これから紹介する方法は、お客さんのリピート率を上げるには非常に有効な方法です。
しかし、業種・業態により多少の取り組み方の違いが出てくるでしょう。
あなたの業種に向かないと決めつける前に、「自分の業種に使うにはどうするか?」という視点で考えてみてください。
1.割引き
お客さんの財布を開かせるのに、ある意味単純で簡単な方法です。
通常よりもお値打ち感が出ることによって、お客さんの再訪を促すことができます。
しかし、安易な値引きと割引多発は他との値段競争に巻き込まれる恐れがありますので、適正価格を保ちながら、根拠のある割引を実施する必要があります。
2.ポイント
飲食店などで行っているスタンプのようなものです。
決まった数のポイントを貯めると、特別なサービスを受けることができるような制度です。
人はポイントが貯まる余地があると貯めたくなるものなのです。
しかしあまりに貯めるポイント数が多いなどは、貯めることにストレスを感じてしまうようでは逆効果になってしまうことがあります。
3.会員制度
会員制度を取ることによってお客さんを精神的に拘束することが可能です。
例えばAというカラオケ屋さんの会員カードを持っていたとして、目の前にAとBのカラオケ屋さんがあったら、基本的にAを選択するようになります。
4.ボトルキープ・カルテ
飲み屋さんのボトルキープ方式です。
つまり「何かを預かる」ということですね。
ボトルをキープすると、ほぼ次回以降も「来る」という確証をとることになります。
来店型のビジネスでなければ、カルテがおススメです。
お客さんの情報をカルテのようにあなたが握るのです。
すると、
新しいところに行くと、また1から説明しなおさなくてはいけないけど、あなたのところならいちいち説明をしなくても分かっていてくれる。
という心理状態を作ることができます。
5.お知らせチラシ・メール・手紙
あなたのことを何となく「忘れている」既存のお客さんに有効です。
目的は「思い出してもらう」ことです。
内容は季節の挨拶的な何でもないものでも構いませんが、やはりお客さんにメリットの感じられる内容が良いでしょう。
何となく忘れているお客さんに、何となく思い出してもらうことが可能です。
6.次回予約
サロンなどで有効です。
その日のうちに次回の予約を取ってしまうということです。
7.紹介特典
お知り合いを紹介してもらうということにより、そのお客さん自身にもあなたのことを忘れないでいてもらえます。
普通の紹介をして頂ければそれはそれでありがたいですが、紹介を促すためにも紹介者のメリットもつけることによって、紹介の可能性が上がります。
8.お客さんの特別な日
あなたの特別な日ではなく、お客さんの特別な日に何かを企画するということです。
誕生日、結婚記念日・・・、理由は何でも構いません。
また、「前回から○ヶ月経ちましたがその後はいかがですか?」というように、お客さんの状況を確認することも可能です。
いずれにしても、お客さんの情報取集と管理をしっかりする必要があります。
9.ステップ
コンサルティング業などで使えるのがステップ式です。
この講座を学んだら次の講座と、お客さんがレベルアップしていけるステップを用意します。
10.資格制度
お客さんがあなたから受けているサービス自体を習得するという形にしてしまう方法もあります。
お客さんからすれば、これさえ習得すれば「自分でできる」「友人にやってあげられる」などのメリットがあります。
あなた側は単発でサービスをするより、高額な収益が見込めるのと、お客さんも習得のためにあなたとの接点が増えますので、より信頼関係を結ぶことができます。
休眠顧客にしないように心がける
既存のお客さんがリピートをしてくれなくなると、そのお客さんは休眠顧客となってしまいます。
この休眠顧客を再度掘り起こす手段もありますが、それよりも既存顧客にリピートをしてもらい休眠化を防ぎましょう。
リピート率を上げるという点においてまずやるべきは、「忘れさせない」といことです。
どんなに商品・サービスが良かったとしてもお客さんが忘れてしまってはリピートは絶対にありません。
そのための定期的なコミュニケーションを心がけてください。
まとめ
お客さんにリピートをしてもらうために、今より商品・サービスの質を上げてお客さんに満足を感じてもらう。
これはビジネスを続けていく限りのテーマです。
紹介した10個の方法をあなたのビジネスに置き換えられないか考えてみるのと同時に、まだまだ手段はあるはずです。
ぜひ、たくさんの手段をもってリピート率を上げるようにしてください。
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