ビジネスをしていく上では自分の能力を最大限に引き出すということが必要です。
そのために必要なのが自己の能力開発なのです。
今回は、ジョハリの窓を使った自分自身の秘めた能力を開発するためのヒントをお伝えします。
※ジョハリの窓自体の解説はあまりありませんのでご了承ください。
Contents
自己理解を深めるジョハリの窓
経営者は自分の能力を最大限に発揮する必要があります。
では、自分自身の能力や特性をどのように理解したら良いのでしょうか?
そのために有効なツールが『ジョハリの窓』です。
『ジョハリの窓』とは他者との関係から自分自身についての気づきを促し、コミュニケーションの円滑な進め方を模索するためのツールとして提唱された心理学モデルのことで、
- 自分自身が思っている自分
- 他者から思われている自分
この情報を以下の4つに分けて分析することで自分を理解するというものです。
- 自分自身も周りの人も知っている自分自身→【解放の窓】
- 自分自身は知っているけど周りの人には知られていない自分自身→【秘密の窓】
- 自分自身は気付いていないけど周りの人は知っている自分自身→【盲目の窓】
- 自分自身も周りの人も知らない自分自身→【未知の窓】
能力開発におけるジョハリの窓のポイント
ジョハリの窓の詳しい解説は検索していただければたくさん出てきますのでここではしません(笑)
今回は、実際の自分自身の能力向上にジョハリの窓をどのように活用していくのかにポイントを絞ってお伝えしていきます。
ズバリ!
ジョハリの窓で能力開発において一番効果的なのは『未知の窓』の中身を発見することなのです!
ジョハリの窓の『未知の窓』とは、
『自分自身も周りの人も気がついていない自分の性質』
です。
つまり、潜在的に眠っていてまだ発揮されていないあなたの能力である可能性が高いのです。
これを掘り起こしていくことによって、自分自身の能力開発や向上につながっていくのです。
ジョハリの窓の『窓を開ける』とは
ジョハリの窓において『窓を開ける』ということはどういうことなのでしょうか?
それは、自分も周りの人も知っている自分の性質。
つまり『解放の窓』になるということなのです。
- 自分自身は知っているけど周りの人には知られていない自分自身である『秘密の窓』
- 自分自身は気付いていないけど周りの人は知っている自分自身である『盲目の窓』
- 自分自身も周りの人も知らない自分自身である『未知の窓』
それを自分と周りの人が認識することによって必然的に自分も周りの人も知っている自分の性質、つまり『解放の窓』に移行していくということなのです。
ジョハリの窓ではこの『解放の窓』が広いほど、スムーズなコミュニケーションや能力開発・能力発揮につながると考えられているのです。
ジョハリの窓の未知の窓を開けるには段階が必要
ジョハリの窓において、未知の窓を開けていくことによって能力開発につながります。
しかし、未知の窓は周りの人はおろか、自分自身でも知らない自分なのです。
そんな状況で、どのように未知の窓を開けていけばよいのでしょうか?
そのためには段階が必要となるのです。
その段階とは、まず『秘密の窓を開ける』と『盲目の窓を開ける』ということなのです。
ジョハリの窓において秘密の窓を開けるとは?
まずは、ジョハリの窓の『秘密の窓』を開けていきましょう。
『秘密の窓』とは、
『自分自身は知っているけど、周りの人には知られていない自分自身』です。
それを
『自分自身も周りの人も知っている自分自身』
とするのです。
そこで必要なことは『自己開示』です。
まだ周りの人に知られていない自分自身をしっかりと伝え、周りの人がそれを認知してくれた段階で『秘密の窓』にあったものが『解放の窓』に移動します。
自己開示の壁
自己開示をする際に多くの人の壁となるのが勇気です。
今まで言っていなかったことや、場合によっては秘密にしていたことなどを周りの人に伝えるのです。
そこにはそれを乗り越える勇気が必要となります。
ジョハリの窓において盲目の窓を開けるとは?
次に、ジョハリの窓の『盲目の窓』を開けていきます。
『盲目の窓』とは、
『自分自身は気付いていないけど周りの人は知っている自分自身』です。
それを
『自分自身も周りの人も知っている自分自身』
とするために必要なことは『周りの人からのフィードバック』です。
周りの人があなたが自分で気がついていない点を知らせてくれて、それを自分自身で認知した段階で『盲目の窓』にあったものが『解放の窓』に移動します。
フィードバックの壁
周りの人からフィードバックをもらう際に壁になるものは素直さです。
多くの人は、せっかく周りの人からフィードバックをもらっても自分自身に自覚がない場合が多く、それを素直に受け入れられないのです。
盲目の窓を開けるためにはその壁を乗り越える必要があるのです。
秘密の窓と盲目の窓が開くと未知の窓が開き始める
このように、『秘密の窓』と『盲目の窓』を開いていくことが可能です。
しかし、自分も周りの人もその存在に気がついていない『未知の窓』はどのように開くのでしょうか?
ここでちょっと整理して考えてみましょう。
秘密の窓から未知の窓を開く方法
まず『秘密の窓』を開くということは、今まで
『自分自身は知っているけど周りの人には知られていない自分自身である』
だったものが勇気を出して自己開示をすることによって
『自分自身も周りの人も知っている自分自身』
となったわけです。
つまり周りの人は、『あらためてあなたという人を知った』部分があるということなのです。
すると、
「今まで知らなかったけどあなたは○○な部分があったんですね!じゃあ、△△もやってみませんか?」
「□□ができるんだったら、◇◇もできますか?」
などの機会が舞い込んでくるのです。
そして、あなたがそれにチャレンジしたときに、今までやったことがなかったことができたり、実は得意だったりと、未知の窓が開いていくのです。
盲目の窓から未知の窓を開く方法
『盲目の窓』も同様です。
『盲目の窓』とは、
『自分自身は気付いていないけど周りの人は知っている自分自身』です。
それを周りの人からのフィードバックを素直に受けることによって
『自分自身も周りの人も知っている自分自身』
としたわけです。
そうすることによって、自分自身で
「自分では今まで気がつかなかったけど自分は○○ができるんだ!だったら△△もできるかも?」
のように、今まで気がつかなかった未知の窓が開いていくのです。
まとめ
経営者は自分自身の能力を向上させていくということから逃れられません。
自分自身のどのような資質があるか?をしっかりと見極めると同時に、まだ眠っている能力を開花させる努力も必須です。
ジョハリの窓を効果的に使うことによって、自分自身の『性質分析』だけでなく『能力開発』の参考になるはずです。
ぜひ、効果的に使ってみてください。