経営者が自分の意見やお役立ち情報を発信するブログはマーケティングにおいては大変有効です。
しかしブログの更新を行っていると『ネタ切れ』という状況に陥ってしまう方も多くいます。
反面、ネタ切れにならずにブログを書きづけている方もいるのです。
そこで今回は、ブログ記事がネタ切れにならないための考え方をお伝えします。
Contents
最初のやる気とその後のブログ・・・
ほとんどの方はマーケティングのために「ブログを書く!」と決めたときやる気満々です。
そしてその勢いのまま、最初のブログ記事更新頻度が高くなる傾向にあります。
しかしその後に、多忙になったり、ネタが切れになったりとブログ更新の優先順位が下がってきます。
そして、いつのまにやらネタ切れ更新ストップ→放置ということになってしまうブログは多数あり、あなたも見たことがあるはずです。
本当にブログネタ切れですか?
ブログ運営の関して
「そもそもそんなにブログのネタがないんです」
こんな相談を受けることがあります。
- ブログの目的も分かっている
- ブログの重要性も理解している
しかし、ネタ切れで「書くことが見つからない」というわけなのです。
そこで私はその人に「どんなビジネスをしているのですか?」から、いろいろお話を聞きます。
するとほとんどの場合、ブログのネタになるような話がゴロゴロ出てくるのです。
ブログのネタ切れの原因は『あたり前』
そこで私が「今の話を書けばいいじゃないですか?!」と言うと決まってこう返ってくるのです。
「そんなの特別な話じゃないから・・・」
「みんな知っているでしょう・・・」
「(当たり前すぎて)こんなこと書いたって仕方ないですよ・・・」
いやいや、
その業界のプロであるあなたにとっての当たり前はみんな(素人)の当たり前ではありませんから!
どの業界でもプロとして活動している人はその業界に関しては素人よりも深い知識を持っています。
ふつうの人にとっては、そのプロとしてのあたり前の知識やノウハウは新しい情報になる場合がほとんどです。
つまり、目線をお客さんである普通の人に合わせれば、知りたい情報はたくさんあるはずなのです。
普段の会話の中にもネタがある
先日、何に気なしに目についたラーメン屋さんに入りました。
特に有名どころでもなく一昔前の雰囲気で、ラーメンもごく普通の醤油味でした。
カウンター前の丸椅子に座り、目の前でご主人が調理してくれます。
そのときは他のお客さんがいなかったこともあり、会話をしました。
するとご主人から
「○○(超超有名ラーメン店)は営業時間に、お客さんの目の前で鍋に豚骨追加していく」
「しかし本来8時間以上は煮込まないと臭みが出る」
「だからあれはダメ!!」
「あれは味を二の次にしたお客さんに対するパフォーマンス」
「しかしそのパフォーマンスでお客さんが来る」
という趣旨の話をされました。
私はこう思いました。
「へ~~~、そうなんだ~!?知らなかった~!!!」
この話はそのラーメン店店主にとっては当たりまえのことです。
なおかつ単なる愚痴とも言えます。
しかし、素人の私には初めて知る興味深い内容だったのです。
この一連の話からも素人の目線に合わせれば記事ができあがるということはご理解いただけるはずです。
ブログ記事を読むか読まないかを決めるのはあなたではない
「この程度情報はブログ記事にするほどではない」
そう思う気持ちは分かります。
自分のレベルが高ければ高いほどそう感じるものです。
しかし、それを読みたいと思う人はいるかもしれません。
読むのはあなたではありません。
また同業者でもないのです。
一般の素人であるお客さんなのです。
であれば書ける記事は書く。
それを読むか読まないかは、あなたや同業者ではなく、素人であるお客さんに判断するのです。
ブログ記事ネタ切れ防止のコツ
そうは言ってもプロとして普段のスピードで仕事をしていると、自然にプロ目線になってしまいます。
普段の仕事ではそれはとても良いことです。
反面、一般の人の感覚が非常にわかりずらくなるのも事実です。
そこで、ブログネタ切れ防止のネタを考える方法をお伝えします。
1.業界ニュース
あなたの業界の(最新)ニュースです。
これは当然、素人には新しい情報になります。
ただ、専門的すぐることも多く、素人には難しすぎる内容であることもあります。
そこでブログ記事にする際は、なるべく専門用語を使わないなどの伝える工夫があると良いかもしれません。
2.普段、同業者と話すこと
その道のプロ同士の会話自体が素人から見ればその内容自体がハイレベルです。
これも業界ニュースと同じでブログ記事のネタが散らばっていることが多いです。
3.業界裏話
長くその仕事をやっていると「あえて言うことではないけど実は・・・」というようなことがあるはずです。
先ほどのラーメン屋さんのご主人もそうかもしれません。
4.普通の話題やニュースから自分の業界に置きかえて思ったこと
大きなニュースやできごとから間接的にその業界に起こる影響などをプロの目線・感覚で表現することもできます。
増税や制度改革や景気などが一般的です。
例 【ラーメン屋さん】
円安や物価が上昇してきたという話題
↓
輸入食材も値上がりする
↓
ラーメンの値段も上がる
5.お客さんに聞かれたこと
商談時などに、商品やサービスに対する質問があると思います。
例
「○○(商品)って、○○(用途)には使えないんですか?」
「○○で困っているんだけど、○○(商品)で改善できますか?」
「○○したいのですが、何か方法はありますか?」
お客さんが聞くということは「分からないから知りたい」情報なのです。
他のお客さんにもその疑問を持っている人はいるかもしれません。
その内容とそれに応えるブログ記事を書くことでネタになります。
6.お客さんに伝えたこと
お客さんに聞かれたことに近いですが、あなたが商談などでお客さんに伝えていることがあるはずです。
決まったプレゼンテーションだけでなく、その中の何気ない会話で発している言葉など。
それを整理することによって、ブログ記事のネタとして発信する内容が見えてきます。
7.抱えているお客さんの課題
あなたのもとに来るお客さんの一人ひとりには、微妙に違う要望や相談があるはずです。
それも、ケーススタディーとしてブログ記事のネタになります。
アンテナを立ててブログ記事のネタ切れを回避する
有り余るほどの情報に囲まれている私たちが全ての情報を受け止め、記憶していたらパンクしてしまいます。
だから脳は無意識に重要な情報と重要でない情報を振り分けています。
そして、重要な情報だけを記憶しているのです。
重要な情報をプロとしてのあなた目線で判断しているのです。
お客さんの目線で重要な情報はあなたにとってのあたり前となり、無意識にスルーしていることが多いのです。
上記の7つの方法に乗っ取りアンテナを張る意識をするだけで、入って来る情報量の多さに驚くはずです。
まとめ
ブログを活用して情報発信をしていくのはマーケティングにおいてとても有効です。
そこで問題になるのは『ブログ記事のネタ切れ』です。
しかし多くの場合、ブログ記事のネタ切れの原因は読み手の目線でネタを考えられていないことから起こっています。
今回の7つの方法を使い、お客さん目線で『欲しい情報』をしっかりと見出していくことによって、ブログ記事のネタ切れは改善することができるようになっていきます。