以前、人工知能の発達によって、世の中に今現在ある仕事の大半が、コンピューターが行うようになり、人間の仕事の90%が失われるという話が話題になりました。
今回はあなたの仕事について、そして今後もなくならない仕事とは何かという観点からお話をしていきます。
人間の仕事がなくなっていく?
- トーマス・フレイ氏はイスタンブールで行われたTED×Resetの講演で技術革新によって、現在存在している仕事の50%が無くなるよとスピーチし、衝撃を与えました。
- 英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授は論文で、米国の総雇用者の仕事のうち47%が10〜20年後には機械によって代わられるという発表をしました。
- 元GoogleのCEOラリー・ペイジ氏も、「人工知能の急激な発達により、現在日常で行われている仕事を、ほとんどロボットが行い、将来10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう」と発表をしています。
人工知能が人間の予想を超えて発達を遂げている中では、このようなことがおこる日はすぐ間近まで来ているのです。
あなたの仕事は大丈夫ですか?
今まで機械が行う仕事といえば、いわゆる単純作業でした。
単純作業でも間違いを起こすことなく24時間繰り返すことができ、また文句も言わず、効率も一定です。
しかし進化を遂げた人工知能は単純作業だけではなく、車の運転や文章作成まで行うようになり、さまざまな判断の必要な職業まで、人工知能に取って代わられると言われています。
ある調査では、2020年までに以下の仕事がなくなると言われています。
- 電車の運転手
- スーパーマーケットのレジ係
- 通訳・速記・ワープロ入力
- プログラマー
- 新聞配達員
- 郵便配達員
- レンタルビデオ
- ガソリンスタンド
- 高速道路の料金徴収業務
- 仲卸業者
- 小規模農家・兼業農家
- 大手電力会社
- 自然エネルギー関連
- 参議院議員
- 専業主婦
- 日本人の取締役
- 中間管理職
- 受付・案内業務
- 一般事務・秘書
- オペレーター・コールセンター
- 訪問型営業
- 金型職人
- 倉庫作業員・工場労働者
- コピー・FAX・プリンター関連
- 証券・不動産・ブローカー
- ヘッジファンドマネージャー
- 証券アナリスト・FP
- 生保レディ
- 教員
- 交番の警察官
さてこの先、便利になるために開発された人工知能発展によって、人間の仕事はどのようになっていくのでしょうか?
なくならない仕事とは
24時間365日不眠不休、気持ちの上下なく働き続けることのできる人工知能がさらに発達して、どんどん臨機応変に物事に対応していけば、その分野では人間に勝ち目はなくなるでしょう。
人間の行う価値が残る仕事はそれ以外の分野になります。
人口知能が発達しても、まだまだ人間に勝てない仕事とはなんでしょうか?
ずばり言います。
それは、人の心を動かす仕事です。
きちんとプログラムされれば、機械は人間より正確にハードに働きます。
しかし例えば、
誰かが懸命にがんばっているときの熱意。
何かに夢中になっているときの姿勢。
目標・目的を達成しようとする想い。
誰かのためになりたいとう気持ち。
相手と心が通じ合う感覚。
という感情は、人工知能には持ち得ないものなのです。
10年後の人間の仕事
人間には感情があります。
好き・嫌い、上機嫌・不機嫌、何これは人工知能が発達したところで、絶対になくなりません。
人工知能にはそれがないことがメリットであり、大きなデメリットでもあります。
理屈だけでは解明できない人間の心への関心はなくなることはないでしょう。
人工知能がどれだけ自分で判断をして行動したとしても、それはあくまで過去のデータの蓄積の結果であり、感情からの行動ではありません。
人の心を癒したり、育てたり、理解しあったりという人間的な成長に関わる仕事は人工知能には難しい分野なのです。
人の内面を教育する教育者などは、きっと10年後にも残っていくことでしょう。
あなたはなくならない仕事をしているか?
では、あなたの会社はどうでしょうか?
「人の内面を扱っている会社じゃないからな~・・・」
そこで考えていただきたいのは、現在ビジネスをしている上でのお客さんとの関わりです。
人は感情で動き、その後に理論で説明をします。
どんなに人工知能が発達しても、ビジネス上で何かを決断するお客さんは、感情を抜きには語れないのです。
あなたのビジネスでも必ずお客さんの心を動かしているはずです。
信頼や信用など、お客さんとの心がつながる仕事を重視していくことこそが、10年後にも残っていく「人工知能にはできない」ビジネスとなり得るのです。
まとめ
人口知能はますます発展していきます。
決められたことを決められた通りに行う仕事は間違いなく人工知能に取って代わられるでしょう。
だからこそ、あなたは自分のビジネスの中でお客さんと心で関わる機会をなくすことなく、信頼を積み重ねることによってそれを買ってくれる人を増やしていくべきなのです。