個人や小規模事業者が大企業にも負けずに勝ち残っていくためには、良く「ブランディングが必要」と言われます。
ではどのようにすれば会社に『ブランディング』を得ることができるのでしょうか?
今日は小規模事業者が考えるべきブランディングの手法についてお伝えします。
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ブランディングの力
ブランディングと言うと真っ先に思いつくのはいわゆる『ブランド品』です。
エルメスやグッチなど世界的に有名な『ブランド品』が思い浮かびます。
すごく高価な印象がありますよね?
例えば『ブランド品』ハンカチ。
量販店でもそこそこの品質のものが500円で売っているとします。
有名ブランド○○では5000円です。
値段にすると10倍ですが品質は10倍違うのでしょうか?
仮に値段は10倍違うのに、品質は3倍(何をもって3倍かは置いておきます)しか違わないとします。
しかし、それが『ブランド品』であれば○○の10倍の値段のハンカチを買う人が後を絶たないのです。
なぜでしょうか?
差別化とブランディングは違う
ここで問題になるのは『差別化』と『ブランディング』の違いです。
マーケティングを勉強しているとどちらの言葉も良く出てきます。
どちらも大切ですが、同じものとして捉えてはいけません。
差別化とは簡単に言えば『他との違い』です。
例えば複数の会社が正方形て原色の『折り紙』を販売しています。
そこにあなたが
- 丸形や長方形や三角形
- 金や銀の光る色
- 通常の紙ではなく透けて見える紙
- 紙ではなく破れない素材
などの折り紙を発売すればそれは『差別化』です。
しかしそれだけではブランディングなりません。
例えば有名ブランド○○のバッグ。
これと同じくらいのクオリティのバッグを作ることは難しくありません。
実際にノーブランドでそのような商品もあります。
しかし、お客さんは有名ブランド○○のバッグに価値を見出すのです。
先ほどの『折り紙』で例えるならば、有名ブランドがあまり他社と違いの少ない正方形て原色の『折り紙』を高額で販売し、それをお客さんがこぞって購入するようなものです。
つまり、『差別化』は売り手側から違いを作り発信するものに対し、『ブランド』は受け手側の内面の価値観の構築にあるのです。
ブランドから得られる最大のメリットは安心
では受け手側の内面の価値観とは何でしょうか?
わざわざ高い金額を払ってブランド品を購入するにはそこから得られるメリットがあるからです。
そのメリットはさまざまあります。
- ○○の商品であれば品質がいいはず
- ○○の商品を身に着けていれば、どこでも恥をかかないはず
- ○○の商品であれば周りからおしゃれと思われるはず
・・・・など
そのメリットはつまりは、『安心』なのです。
○○の商品であるというだけで、これらのことが保証されているのです。
もちろん単純に「○○のブランドが好き」という場合もありますが、好きになる理由の根底には上記のような安心があるのです。
あなたの会社のブランディングは?
ブランドはエルメスやグッチといった高級なものだけだと思わないでください。
小さな会社でもブランディングは非常に重要で効果的です。
例えばいつも長蛇の列ができるおいしいと評判の有名ラーメン屋さん。
新開発の期間限定のラーメンが出ました。
「ここのラーメン屋さんが出しているんだから、おいしいのだろうな」と思って注文しませんか?
こだわりで評判の魚屋さん。
あまりり買ったことのない魚を「おいしい」と勧められて、「ここの魚屋さんが勧めるなら食べてみよう」と購入してみる。
意図しているかしていないかは別として、購入者がそこに何かしらの安心があり、そこに基く期待があるから購入するのです。
ブランディングのメリット
ブランディングによって、さまざまなメリットを得ることができます。
- 商品単価が上がる
- 口コミが得られる
- 新規顧客がそのブランドを求めてやってくる
- 新商品が受け入れられやすい
などがあります。
ではブランディングを構築するにがどうしたらよいでしょうか?
ブランディングの3つの手法
ブランドを構築する動きのことをブランディングと言います。
このブランディングで重要な要素は、品質・差別化・一貫性です。
ブランディングの手法1品質
これは基本です。
売り出すわけですから、低品質ではいけません。
「この会社の商品・サービスなら大丈夫」と思ってもらうには、高品質であることが求められます。
ブランディングの手法2ストーリーを持った差別化
他にはない独自の物を扱っているのであればそれで良いのですが、大半はそこまではいきません。
しかし、なぜあなたから購入する必要があるかは明確にします。
他社に負けないアフターフォローや、地域密着型など、あなたなりのストーリーを持った差別化が重要です。
ブランディングの手法3一貫性
いくつかある商品・サービスにも一貫したメッセージが込められています。
その共通のメッセージを感じさせることができるから、違う商品でもブランドの一貫として購入されるのです。
逆を返すと例え「儲かるから」と理由があっても一貫性のあるメッセージの込められない物は、安易にあなたの会社では扱うべきではありません。
まとめ
ブランディングについて考えるのであれば、あなたの会社は誰に、何の価値を提供するスペシャリストであるのか?をあらためて考える必要があります。
あなたの会社にもブランディングの要素はあるはずです。
しっかりと構築してみてください。
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