「うちの業界にはマーケティングは向いていない」
「うちの会社にはマーケティングはまだ早い」
そんな方々も最近は周囲の変化から、いよいよマーケティングの必要性を肌で感じているようです。
今日は、そんな方がマーケティングの勉強をするためには、どのようにしたら良いかについてお伝えします。
これから始める方も、すでに始めているもののなかなかしっくり理解できないと感じている方も必見です。
Contents
マーケティングを勉強するときに陥るワナ
まずぼんやりとマーケティングの勉強を始めようと思ったときに多いのが、
- ネットで情報検索
- 書店で専門書を探す
です。
その時に初心者がまず考えるのが「なるべく簡単に」ということです。
これは当然と言えます。
そこで
- Facebook(SNS)で集客しましょう!
- 誰でもできるSEO
- 簡単なコピーライティング
などの「簡単そうで、誰でもできそう」な情報をチョイスするわけです。
例えば「SEOで上位表示される方法」のようなノウハウがあったとします。
Aさんはその通りにしっかりと勉強して、それなりに上位表示されるようになりました。
その結果、検索からサイトに来てくれるお客さんはたしかに増えました。
しかし、サイトを見る人が増えただけで、その先(申し込みや、来店や、メールアドレス登録など)が一向に増えません。
なぜでしょうか?
「SEOで上位表示される方法」ということは文字通り、SEOで上位表示されることを目的としているノウハウです。
上位表示されることと売れることは必ずしもイコールではありません。
検索からあなたの会社のホームページを見てくれたとしていたら、それから先は「見てくれた人を、こちらの望む結果(申し込みや問い合わせなど)までの方法をしっかりと行わなくてはいけないのです。
これは一例ですが、
あるノウハウはSEOで、上位表示をすることに特化したノウハウです。
また別のものはSNSで、人を集める目的のノウハウです。
さらに別のノウハウはコピーライティングで、ホームページに来てくれた人を申し込みまで誘導します。
別のノウハウは・・・・・・
さらに別の方法で、別の部分を・・・・
と、マーケティングのあるテクニックを断片的に伝えているものがほとんどです。
テクニックに走りすぎない
そういう情報を信じてしまうと「それさえやれば成果がでる!」と思い込んでしまう人も多くいますが、違います。
勉強する際に大切なのはマーケティングを全体的に理解することです。
ビジネスの流れは4つの流れです。
【売り物を決める】→【人を見つける】→【セールスをする】→【売る】
例えば、何かを猛勉強して【人を見つける】の部分だけを強化してもあまり意味はないのです。
もし、たまたまあなたの会社の問題点が【人を見つける】であったなら、多くの人にホームページに来てもらるノウハウを勉強して行動すれば、たまたま成果は出るでしょう。
しかし、あなたの会社の問題が【セールスをする】であったなら、ホームページに来てくれる人が増えても、セールスにはつながりません。
別の方法を行わなくてはいけないのです。
もし、【売り物を決める】の段階に問題があるのであれば、会社の方向性から考えなくてはいけない場合もあります。
言うなればお医者さんです
ここにあるお医者さんがいます。
このお医者さんは訳あって、風邪しか治すことができません。
そこにあなたは具合が悪くなって、そのお医者さんに診てもらいました。
結果、あなたの具合が悪かった原因はたまたま風邪でした。
そこでお医者さんは風邪に効く薬を出すことによって、あなたの風邪は治りました。
後日、あなたは骨折をしてまいました。
同じお医者さんに行きました。
そして、風邪に効く薬をもらいましたが治りません。
当然です。
骨折した患者さんに風邪薬を与えても仕方ないのです。
骨折した患者さんには、骨折を治す治療を施す必要があるのです。
マーケティングを勉強するときはピンポイントではダメ
冒頭の話に戻りますが、SEOで上位表示!!というようなノウハウは、風邪をピンポイントで治すノウハウのようなものです。
これを悪いと言っているのではありません。
サイトを上位表示させたいと悩んでいる人にとっては素晴らしいノウハウです。
しかし、重要なのはあなたの問題点が必ずしも風邪であるとは限らない。ということなのです。
それを見極めるために大切のが、しっかりと『全体像を理解した上でピンポイントを見る』ということです。
マーケティングの勉強をする際には、ピンポイントのテクニックだけに走ることなく、全体像を理解することが必要です。
そして、その上でピンポイントのテクニックが活きてくるのです。
まとめ
『○○だけで誰でも簡単に・・』
『SNSで集客・・・』
などの言葉が溢れていますが、これらはピンポイントのテクニックです。
これらを効果的に活用するためには、全体像の理解が必要不可欠なのです。
マーケティングを勉強しようと思うのであれば、しっかりと全体像を理解して進めていくことを強くおススメします。