固定概念をぶっ壊せ!ラテラルシンキング(水平思考)

リテラルシンキング

 

ビジネスには、1つの道筋を深く追求して、最高の結果を生み出すロジカルシンキングが重要です。

 

これができる人は、倫理的に考えることができます。

同時に、第三者からも非常に分かりやすく納得のできる説明がされることが多く、『切れ者』の印象があります。

 

しかし現在では、ロジカルシンキングだけでは不十分な時代に突入しています。

ここで必要なのは、ラテラルシンキング(水平思考)です。

 

 

ラテラルシンキング(水平思考)とは

リテラルシンキング

 

さて、ここであなたのちょっと考えてもらいたいことがあります。

 

あなたは出張先でお土産のオレンジを1山買いました。家に着くと、ちょうど親戚の子も来ていて、オレンジを子どもたち3人に分けてあげようと考えました。
数えてみると、全部で13個あります。 ケンカにならないように、3人の子どもに13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょうか?

引用元書籍:ずるい考え方〜ゼロから始めるラテラルシンキング入門〜

 

 

どのように考えますか?

通常の考え方で考えれば、

  • 4個ずつ分けて、残った1個を3等分する。または残り1個は親が食べる。
  • はかりを使って、重さで均等に分ける。

などが思いつくのではないでしょうか?

これはロジカルシンキング的な思考法であり、あなたのビジネスもこのように進めていることが多いようです。

 

ラテラルシンキング(水平思考)で考えた場合

  • ジュースにして、均等に分ける

 

などの、少し斜め上からの答えが出てきます。

 

ロジカルシンキングが前述のように、目的に向けたステップを積み重ねていく思考法です。

対して、ラテラルシンキング(水平思考)は、ステップを踏まずに新たな手段でゴールに辿り着く思考法です。

 

私たちは意識しているかいないかに関わらず、固定概念に縛られています。

私たちが思考する際の多くはこの固定概念を前提とした位置から思考をスタートしている場合がほとんどです。

そしてそれは、時に自由な発想が出にくい状況にもなり得るのです。

 

ラテラルシンキング(水平思考)は、この固定概念を崩す考え方とも言われているのです。

発想の転換と呼んでも良いかもしれません。

 

 

ラテラルシンキング(水平思考)が生み出した商品

リテラルシンキング

 

iPhone

いわゆるガラケーからスマホ至る進化は革新的すぎて、今さら語るほどのことでもありません。

iPhone発売前の携帯電話は、とにかくさまざまな機能を詰め込んでいました。

結果、どの機種も超高性能ですが同じようで、取扱説明書も本のような分厚さでした。

iPhoneはその常識を無視し、最低限の機能でスタートし、必要なものをユーザーがダウンロードすれば良いという発想から生まれたと言われています。

 

 

ダイソンの羽のない扇風機

扇風機と言えば羽がくるくる回ることによって、風を送るのが常識でした。

そこでその常識を取っ払い思考した結果、羽の無い扇風機を開発したのです。

 

 

セブンイレブン

スーパーマーケットの生鮮食品などは賞味期限が長くありません。

そのため通常は、賞味期限の残りが少ない商品を前に出し、賞味期限の多い商品を後ろに並べます。

お客さんは手前にある賞味期限の残りの少ない方を購入していくことによって、お店側のロスを少なくするのが常識です。

これに対抗するために、手を伸ばして奥の商品を取るお客さんもいます。

 

セブンイレブンではお客さんに新鮮な商品を提供するために、賞味期限の残りが長い商品が前に並んでいます。

そして仕入れを工夫し、ロスが少なくなる方法を取る努力をしています。

 

 

ラテラルシンキングの考え方

リテラルシンキング

 

日本語で1本(いっぽん)、2本(にほん)、3本(さんぼん)と言います。

・・・なぜ「ぽん」と「ほん」と「ぼん」があるのですか?

どのように使い分けるんですか?

 

 

ラーメン屋さんに縦書きで「味噌ラーメン 八六O円」と書いてあります。
八と六は漢字なのに、なぜ0は数字なのですか?

 

と聞かれたら、何と答えますか?

実はこれは私が子供のころに大人にした質問なのですが、当時、まともには答えてもらえませんでした(笑)

 

調べれば正式な答えはあるのでしょう。

しかし、固定概念のある大人にとってはこれが当たり前で、こんなことに疑問を感じることすらありません。

固定概念のない子供はそこから疑問が生まれます。

 

あたり前に縛られない

リテラルシンキング

 

無意識に『あたり前』に縛られていると、思考はあたり前の範囲から出ることはありません。

 

固定概念を取っ払い、「そもそも」と考える。

それによって、当たり前を前提としない発想が生まれてくるのです。

 

ラテラル・シンキングの考え方として使えるのが、ブレインストーミングの発案者であるアレックス・オズボーンの考え方です。

  1. 他に使い道はないか?
  2. 他からアイデアを借りられないか?
  3. 一部を変更したらどうか?
  4. 大きくできないか?
  5. 小さくできないか?
  6. 一部を代用できないか?
  7. 並び方を変えられないか?
  8. 逆にすることはできないか?
  9. 組み合わせができないか?

 

固定概念にとらわれずに、これらをじっくりと考えていくのがおすすめです。

 

 

ラテラルシンキングはバランスが大事

リテラルシンキング

 

もとろん、ラテラルシンキング(水平思考)だけでは現実的な社会には対応できないことも多くあります。

重要なのは、ロジカルシンキングとのバランスです。

 

ラテラルシンキングばかりで思考をすると、いつまでも決定ができなくなってしまいます。

せっかく会議で決まったことを、根底から覆すなんてことが起きるのです。

 

おすすめは、ラテラルシンキング(水平思考)で考え出したものをロジカルシンキングで再考する方法です。

この2つの思考法をバランスよく取り入れていくことによって、あなたのビジネス効率が飛躍的にアップします。

 

まとめ

まとめ

 

発想の転換によって斜め上からのアイデアを出す、ラテラルシンキング(水平思考)。

特にいつも同じメンバーなどで考えごとをしている場合になどに、意識して行うといつもと違う成果が出てきます。

 

頭の体操の要領で、楽しみながらチャレンジしてみることをおススメします。

またお越しください

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