あえての『不便』が売れる商品になる

売れる 商品

 

「もっと便利に!」

「もっと楽に!」

「もっと簡単に!」

 

基本的に人は、これららを求めて発展してきました。

これらをかなえる商品が売れるものだとされてます。

 

あなたのビジネスもお客さんにこれらを提供しているかもしれません。

しかし、物が溢れ価値観が多様化した現代においては、この形も崩れつつあります。

お客さんは「もっと不便」を求めて、それが売れる商品となる時代に突入しているのです。

 

 

便利さを求めて

売れる 商品

 

裸→寒さをしのぐ服・足を守る靴→おしゃれな服・靴

徒歩→車輪→人力車→車・バイク・電車→飛行機→電気自動車・リニア・ジャンボジェット

打製石器→磨製石器→刀→火縄銃→銃→大砲→ダイナマイト→核

 

とても大雑把に書きましたが、人がいかに「もっと便利に」できるか?

それが商品発明のもとになっていることがほとんどであり、ビジネスもその観点から成り立っています。

 

そして売れる商品もその観点から作られているのです。

 

 

にぎやかな未来

売れる 商品

 

筒井康隆氏が1968年に執筆した短編小説、『にぎやかな未来』

未来の社会では、どこにでも広告があふれています。

音楽を聴こうとレコードを購入してもコマーシャルばかりです。

コマーシャルの入ってないレコードのレコードの値段は高く、一番高額なレコードは10万円もして、それは全く音の入っていないレコードである。

未来は静寂すらお金で買わないと手に入らないというブラックなお話でした。

 

 

『不便』が売れる商品となる

売れる 商品

 

私たちは便利なものにお金を払います。

これに応えるものこそが『売れる商品』といます。

 

しかし、現代では便利がある一定以上の基準を超えることが当たり前になっています。

『便利』なことが特別なことではなくなっているのです。

 

そんな今では、あえて『不便』な商品が売れるということが起こるのです。

 

分かりやすい例でいうと、トレーニングジムなどがあげられます。

24時間いつでも好きなだけトレーニングできる言うことで、東京でもすごい数のジムがあります。

サラリーマンが仕事帰りに、ジムに寄っていく光景はもはや珍しくありません。

 

今までは、人が

  • 疲れないように
  • 楽に移動できるように

と発展してきたました。

しかし、現代ではそれを横目にみて、わざわざお金を払ってあえて体を疲れさせているのです。

実際の移動は電車やタクシーを利用しながら、わざわざお金を払ってルームランナーで、同じところを走っているのです。

 

ライ〇ップではお金と時間をかけて、自らすすんで辛く厳しい体験をしています。

 

食べるものに困らないように社会が発展してきたのに、あえて断食をする人もいるのです。

 

生活の快適さを求めて発展してきたのですが、あえて遠くまで出かけて、不便な環境で衛生的とは言えないバーベキューやキャンプをします。

 

電子書籍があるにも関わらず、紙の本も売れています。

 

身の安全を追求してきたはずなのに、ジェットコースターやバンジージャンプで、恐怖にお金を払います。

 

こんな商品が売れているのです。

 

まだまだありますが、お金を払って不便さが売れる商品となる時代になったと言えるのです。

 

 

不便が売れる商品となる理由

売れる 商品

 

あえて不便を買うという背景はなんでしょうか?

 

最新の家具が売られている中であえて不便なアンティーク家具などを揃える。

この場合は、昔を懐かしむノスタルジーなどがあります。

 

また、便利を追求した結果としてのデメリットが出てきたという場合もあります。

例えば、移動手段の発達や、インターネットの発達によって極端に体を動かす機会が減ったというような場合です。

このような場合、お金を払ってあえて体を動かすスポーツジムなどに行くという選択をするのです。

 

つまり、それなりのものが事足りてきて、それが当たり前になった今、そこからの価値観を各自が選択できる余地ができたということなのです。

 

 

不便を買ってもらうことによって小規模事業者でも勝てる

売れる 商品

 

繰り返しますが、基本的に人は便利を求めます。

そして多くの会社もお客さんに便利を提供しています。

結果として、あえての『不便』が売れる商品となる場合があります。

 

ここに、小規模事業者でも売れる商品を提供するヒントが隠れているのです。

 

多くのビジネスで『便利』、『早い』、『楽』だけを追求していけば、ほとんどの場合に資本力に勝る大企業には勝てません。

 

あえて『便利』、『早い』、『楽』のどれか1つを外してみる。

そして、そこに不便だからこを得ることのできる価値観を提示する。

価値観が多様化したからこそ、その価値観に応えることができれば小規模事業者でもニッチに売れる商品を提供することができ、勝ち残る可能性が多くなったということなのです。

 

まとめ

まとめ

 

便利で楽なものだけが売れる商品というわけではありません。

あえて不便なものを買う客層も一定数いるのです。

なぜならば、彼らには不便な『それ』を買う理由あるからです。

 

これからもっと人の生き方や価値観が多様化していきます。

便利でとても素晴らしいもの。

 

だからこそ、今まで通りの価値観以外の新しい価値を提供できないか?

考えてみましょう。

またお越しください

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