街を歩けば、至る所に考えつくされた最先端の広告看板があります。
電車内では中吊り広告があり、コンビニ・売店には、読んでもらうために工夫をされた見出しの雑誌が並んでいます。
テレビをつければ、テレビコマーシャルが24時間流れています。
それら全てが「読んでください」「目を止めてください」と懸命に訴えかけているのです。
見出しを見た人が、本文を読む確率は約1/5
私たちは24時間365日おびただしい数のインフォメーションにさらされており、その中から何かのきっかけで目に止まったものだけが、詳しく内容を理解されるのです。
全員が非常に目の肥えた審査員なのです。
恐ろしいことにその厳しい審査は、ほぼ見出しのみで行われるのです。
偉大な広告人デイヴィッド・オグルヴィは、ヘッドラインを読む人はボディコピーを読む人の5倍であると述べています。
その厳しい審査を乗り越えない限り、ほとんどが読まれずに、内容を理解すらされずにゴミ箱行きになるのです。
見出しが大切な理由
では、見出しが大切な理由を具体的に考えていきます。
1.読むか読まないかが一瞬で判断される
通勤途中の中吊り広告をふと目にしたとき。
無数の送られてくる、ダイレクトメールを選別しているとき。
たまたま見ていたテレビがコマーシャルになったとき。
この「ふと」した一瞬に、何かが読み手の心に響かなければ、その先にどんな素晴らしいメッセージがあったとしても、どんなに手間のかかった文章があったとしても、それらは何の意味も持たないものになってしまいます。
2.見出しで信頼性が決まる
本文で顧客にどんなに有益な情報を流していたとしても、見出しで顧客の心に「?」が灯ってしまったら、その本文すら信用されなくなってしまいます。
つまり、その先にあるあなたの商品の信用すら勝ち取れなくなってしまうのです。
あなたの会社では?
よくあるのは、すばらしい商品・サービスを提供している会社が、軽い気持ちでブログ記事や、チラシを作ってしまったときです。
商品の説明やサービスについては一生懸命説明をしようとする努力は感じられるのですが、見出し・タイトルがいまいちであったり、コピーの文字に妙な装飾をしてしまっていたりと、その時点で興味をひかないものになっていてもったいないことが多いです。
本当に優秀なコピーライターは本文を書くのと同じくらいの時間をかけて見出しの作成に充てるそうです。
小さな会社の都合上、スタッフの誰かが作成するのはやむを得ないと思いますが、プロであってもそれくらい見出しに比重を置いているのです。
コピーライターとの大きな違いは、スタッフであれば自社の商品・サービスを理解はされているはずです。
その点を活かして、見出しで大きな損失をしないように心掛けていく必要があります。