私の前職時代、
コンサルティングの一環として
あるプロジェクトが企画されました。
そのため
そのプロジェクトリーダーが準備をし
プロジェクトの目的や効果などを
プレゼンするという機会が設けられました。
内容は・・・・
超端的にまとめますが
『ブラインドサッカー』
を通じた組織内の
コミュニケーションアップ。
不便な状況なので
普段以上に仲間を意識して・・
声をかけ合い・・
助け合って・・
・・・・
で、
結果として仲間意識や
コミュニケーション力がアップ・・
みたいな内容です。
これを
クライアント企業にプレゼンする
という話です。
どこか変だと思いませんでしたか?
・・・・
このプレゼンでは
相手に伝わりません。
なぜなら、
このプレゼンのすべての土台になる
『ブラインドサッカーとは何か?』
の説明が全くなされてないのです。
ちなみに
ブラインドサッカーとは
本来は目が不自由な方が転がると
音の出るボールで行うサッカーです。
健常者の場合は
完全に目隠しをした状態で行います。
この
大前提の説明がなければ
聞き手は「?」となり
その後の説明はまったく
頭に入らないでしょう。
勘の良い方であればその後の話から
「目隠ししてのサッカーか」
と察してくれるかもしれません。
しかし、
どちらにしても
圧倒的に不親切です!!
そんな状態では
一番伝えたいポイントを
十分に伝えることもできません。
そもそもなぜ
そんなことになってしまったのか?
実は、
ブラインドサッカーに関して
担当者は社内で準備を進めていました。
なので、
社内の人間であれば
「ブラインドサッカーは知っている」
という前提でプレゼンを作っていたのです。
当然、
社内の人間であれば
それで良かったかもしれません。
しかし、
今回のプレゼンは
「クライアント先に持っていく」
という前提のものです。
なので
完全にアウトなのです(笑)
ここで足りないのは
『お客さん目線』
です。
こうやって言うと
「そらそうだろう」
と思われると思います。
しかし、
こういうことって意外とあります。
あなたもあなたの専門分野に
どっぷり浸かって日ごろは
それがあなたの基準になっています。
細かい部分で
『お客さん目線』ではなく
『自分目線』『業界目線』
になっていないか?
十分に注意をしてくださいね!