ちょっと深い話

先生業の要点

 

私は前職時代に
故 土光敏夫氏の一番弟子の元で
住み込み修行みたいなことを
していたことがあります。

・・・・させられていました(笑)?

その人は
当時で70歳くらい。

経歴や
業績ではここには書ききれないくらいあり
全国の経営者から慕われているような人です。

まあ、
私にとっては師匠みたいな人なわけです。

その人と、
2人きりで食事をしていたときの話です。

私としては
粗相があってはいけないということや
その人も70歳で病気がちなので
食事の前後に細かく分類された大量の薬を
準備して飲んでもらったりする必要があるんです。

つまり、
やるべきことがたくさんあるので、
私は黒子に徹して作業をしようと思ったのです。

なので、
自分の食事はササっとすませ、
全ての段取りを滞りなく済ませました。

それで
ホッとしていると、
激しく叱られました。

理由は
「食うのが早い!」と(笑)

次の食事のとき、
「食うのが早い!」と叱られた私は
あえてゆっくり食べました。

すると今度は
「食うのが遅い!」と
叱られたのです(笑)

・・・・この理不尽は何なんだ!?

と内心、憤っていると、
静かにこんな話をしてくれました。

要約するとこんな感じです

鈴木は
『目上の人の人と食事をするには?』
みたいなマニュアル的な考え方をしていた

しかし目の前にいる師匠は
「鈴木といっしょに食事がしたい」
と思っていた。

それをくみ取らずに
マニュアルを優先させてはダメ

マニュアルも大事だが、
目の前の『人間』を感じないといけない

みたいな感じです(笑)

人は
たくさん勉強をして
知識が身に着けば着くほど
そのあたりがおろそかに
なってしまう傾向があります。

私も最近
ちょっとそのあたりを
あらためて意識しようかと思っています。

 

またお越しください

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